今回紹介するのは、仕事でイライラしている人に知ってほしい、そんなイライラする人の多くが勘違いしている非常に大切なことについてです。
上司の仕事ぶりが気に食わない、同僚のさぼり癖が腹立たしい、後輩の仕事のスピードが遅すぎてイライラする、など普段仕事をしていれば、イライラすることはたくさんあると思います。
しかし、その中でもイライラせずに仕事をこなせる人も多くいるはずです。
つい細かいことにイライラしているあなたは、仕事に対して非常に真面目な考えを持っており、仕事なんだからもっとちゃんとしろ!という考えを持っている人だと思います。
給料をもらって仕事をしているわけですから、この考え方というのは当然の考え方であり、別に間違っているわけではありません。
しかし仕事、そして社会というものには、もっと考えなければならない非常に大切な事があります。
この事をちゃんと知っていなければ、あなた自身の仕事ぶりにもいずれ影響が出てくる可能性があります。
今回は、同じように仕事中にイライラしていた方の体験談をもとに、その非常に大切なことについて紹介していきたいと思います。
体験談の方も、客観的に見ることによって、新しい発見や考えなどあると思いますので、必ずご覧ください。
仕事でイライラしていた体験談
女性社員同士の悩み
私は30代の女で、20代のころは職場の人間関係で悩み続けてきました。主な悩みの内容は、女子社員同士の付き合い方と、苦手な社員との関係が悪化したという悩みです。
私はこれまで、女性比率の高い会社から男性割合が多く、女子社員は少ないという会社まで複数の職場で働いてきましたが、どこに行っても女子社員同士の関係性は難しいように感じていました。
性別問わず、男性でも対応の仕方を間違えれば、やっぱり手痛い思いをしました。
例えば、女性の先輩社員に気に入られないとグループ形成が進んでいって、仕事と私的な感情が入り乱れ、先輩の個人的な思いから仕事でも不利益を被るという経験もしました。
営業の仕事についていたときは、自分が契約したものでも先輩が契約した、ということで横取りされてしまったり、あらぬ噂を立てられたりということもありました。
迷惑メールが流行っていたときには、営業数字に困った私が、他の女子社員のメールアドレスを業者に流した犯人だと仕立て上げられたこともありました。
働かない社員への不満
ある男性社員は、仕事をせず遊んでばかりで、私の仕事を妨害し続けるので、私は我慢の限界が来てしまい、次第に態度に出すようになっていってしまいました。
このことがきっかけで、私はその男性社員に牙を剥かれるようになってしまいました。
20代だったときの仕事の人間関係に対する私の考え方といえば、仕事さえしっかりやっていればいい、人間関係も大事かもしれないけれど、それでもやっぱり仕事が第一で、やることさえしっかりやっていれば人間関係は二の次でも良い、みたいな調子でした。
今となっては、思慮が浅く、世間知らずだったように思います。
自分の考えを押し通した結果
こういった考え方でいるからか、次第に何でもうまくいかなくなっていきました。
メールアドレスを業者に流したというような勝手なことを言われた時は、驚いて何も言えなくなってしまいました。
そんなことをしていないのに、私が犯人だと言わんばかりの態度をされてしまったので、今後、どう対応していいのか全く分からなくなってしまったからです。
仕事を妨害してくる男子社員については、私も対抗するかのように時々ムキになっていました。意思表示することで、相手が変わるかもしれないと思ってしまったからです。
仕事をする上で大切なこと
体験者が今考える仕事
仕事さえしっかりやっていれば良い、という調子の仕事ぶりだと、個人プレーのようにもなってしまいます。
私は周りを立てることが完全に不足していました。
周囲の人をもっと大切にして、立てながら、協調性を大事にしてコミュニケーションをしっかりとっていくスタンスで仕事をしていたら、上記のような展開にはなっていなかったように思います。
周囲を立てることは、相手の良いところに目が行くことになるので、自分以外の人の存在も受け入れられるようになるし、波風も立たなくなるというメリットもあります。
周囲と仲良くなろうともしないのに、ちゃっかりと裏では男性社員にメールをしているという勤務態度も、周りすれば「何をしに会社に来ているんだ」という一言も言いたくなったからだと思います。
だから、架空の迷惑メール事件騒動になって、私が犯人に仕立て上げられるという顛末になったのだろうなと思っています。
会社は仕事をする場所ですが、それでもある程度コミュニケーションをとって親睦を深めることは、仕事もスムーズに進めやすくなります。
仕事を妨害する男性社員についても、もっと世の中を深いところから見なければならなかったです。
後で聞いたのは縁故関係で頼まれて居る人だったからです。コネで、職種からいっても、居るだけで良い状態の人に私は態度に出してしまったので、失敗しました。
何もしないで周囲を茶化していても、それでも会社に居られる人は「何かがある、逆らってはいけない」と肝に銘じるべきだったし、これも普段からコミュニケーションをおろそかにしていたことで、聞き漏らした情報です。
やっぱり仕事はコミュニケーションが基礎にあってこそ、職場の人間関係もスムーズに行くものなのかもしれないと思いました。
仕事で一番大切なこと
仕事をするうえで一番大切なことは、与えられた仕事をしっかりとするということです。
当たり前の事を言っているわけではなく、この与えられた仕事をしっかりとするために必要なことを、みんながやっていかなければならないということです。
与えられた仕事をしっかりとこなす為に、人により差はありますが、みんな試行錯誤してより多くの仕事をしようとしていると思います。
そんな中でも体験談のように、そこにいるだけでも良いというような、コネだけでそこにいる人がいる場合もあります。
でもきっともっと大きな枠組みで見てみれば、会社にとって利益があるからこそ、そういった勤務が許されているのです。
もしかしたら、その人が会社にいるだけで、あなたが一生懸命に仕事をこなすよりも大きな利益があるのかもしれません。
例えば大切な取引先の知り合いとかですね。こういった人は、会社に在籍しているだけで、別に仕事を一生懸命しなくても、利益が生まれます。
そういった人にいちいちイライラしていても、あなたにとって何のプラスにもなりません。
そしてそういう場合じゃなかったとしても、仕事でイライラしてしまうと、その部署全体の雰囲気が悪くなってしまいます。
確かに、仕事には適度な緊張感は必要だと思いますが、緊張感のある職場では、実力が発揮できない人も多く存在します。
そうなってしまうと、結局はあなたのイライラが、職場全体の生産力を落としてしまうことにもなってしまいます。
これは決して大げさなことではありません。冒頭にも申し上げましたが、あなたはきっと仕事に対して非常に真面目な考えを持っている方だと思います。
そんな人だからこそ、考えなければならないのは、個人個人の不満な点などではなく、全体としてみた場合に一番上手くいく方法です。
イライラして雰囲気を悪くするのは、確実に周りの仕事の質を落としてしまいます。
あなたを含め、みんなのストレスの原因にもなりますし、そもそもの仕事に対する集中力も低下してしまいます。
そんなことになってしまっては、あなた自身も望む結果ではないはずです。
仕事でイライラしているということは、あなたは周りがよく見えている人だということです。
それだったら、その才能を生かして、何かあるたびにイライラするのではなく、全体として仕事の質を上げられる方法を見つけられるようにしてください。
簡単にイライラを無くすのは難しいと感じるかもしれませんが、イライラを無くす方法は意外と簡単です。
こちらの仕事量の不公平について書いた記事では、そんな気持ちのコントロールが良く分かる内容になっています。
こういった考え方も、仕事でイライラしないために必要な事になります。
考え方一つで、あなたの感情は良くも悪くも変わってきますので、自分自身に利益のある、最終的に自分自身が一番楽になる考え方を身に着けるようにしてください。
今回の記事を読んでいる方には、嫌な上司とストレスなく付き合っていく唯一の方法の記事も非常に参考になると思いますので、是非ご覧になり、ストレス軽減に役立ててください。