今回紹介するのは、人の意見を聞かない人の心理と、そんな人との正しい接し方についてです。
周りに人の意見を聞かない人がいると、自分が間違っているのか迷ったり、自分の意見を言いづらくなったり、その人に対してどう接すればいいのか分からなくなってしまいます。
かといって、簡単に付き合いをやめるわけにはいかない状況ももちろんあるでしょうし、これから先もそういった人との付き合いがあるかもしれませんから、正しい接し方というものを考える必要性が出てきます。
そんな意見を聞かない人の心理というものをしっかりと把握して、そして正しい付き合い方が出来るようになれば、あなたのストレスも軽減し、そういった人との付き合いもスムーズにいかせることが出来るようになります。
今回は、同じような悩みを持っていた方の体験談をご覧いただき、この話を通して心理について考えていきたいと思います。
こういった体験談を客観的に見る事によって、当事者とは違った冷静な判断も出来るようになりますので、体験談もしっかりとお読みください。
人の意見を聞かない友人に悩まされた体験談
自分の意見の崩壊
私の周りにいる友人の中に、自分が言っていることは全て正しい、と思いがちなタイプの友人が1人いました。
その人との出会いは高校に入学してからで、最初はお互い挨拶程度でよく話すことはなかったので、客観的に見ていてはっきり意見を言うタイプだなと思っていただけでした。
その後席替えで近くなったことがきっかけとなり、よく話すようになったのですが、実際に2人だけで話してみるとはっきり意見を言う人というよりは、自分が言っていることに間違いはないし、それ以外の考えは非常識という考えの持ち主で、しかもそれを自信満々に上から目線で言う人だということが分かってしまったのです。
その人の考えは一般的というより、典型的なレールの上を歩く人のような感じでした。
女子は決まったグループで行動するのが当たり前、部活動は運動部に入っている人以外は地味な人、高校を卒業したら4年制の大学に行って卒業をしたら就職、そして結婚といったようなことをよく言っていました。
つまりそれ以外のことをする人は少し変だという考えを持っていて、私もよくやりたい事をしたいという話をしていて、例えば就職をせずにアルバイトをしながら趣味に力を入れるなどという話をしたら、その人は罵倒してきます。
そんなのおかしいと私に言ってきて、自信を無くさせるようなほど散々なことを言われ結局自分も安定した道を選んだほうが良いのかな、と思わざるを得なくなってしまっていました。
当時の対処法
そうやって自分の考えしか受け入れない人に左右される自分にだんだん嫌気がさしてきて、私はその人を避けるようになりました。
自分の考えを言い返しても結局言い合いになるのは目に見えていたし、何よりその人に言われすぎて何かに挑戦する気が起きなくなってしまったことがとても悔しくも感じていました。
当時の私は、苦手な人がいたら関わりをなくすことでお互い嫌な気持ちをせずに済むと思っていたので、そういったことをすることで自分を保てるようにしていました。
今考えた場合の対処法
今考えると、全て逃げだったように思います。
苦手な人や嫌いな人と向き合うことで自分が壊されることを恐れ、自分の意見を言って否定されることを恐れ、避けることしかできませんでした。
しかしそこから、人それぞれなのだということを学ぶこともできました。
その人にはその人の生き方や考えがあって、それを他人によって変えることはないということです。
もし今あの時と同じ状況にいたら、相手の言うことに圧倒され落ち込んでしまうことをせず、これはこの人の考えなのだということを常に頭に入れて話しを聞いて、上手く関わっていくことができると思います。
当時はまださまざまな生き方があるということに重点が置けず、自分のことに精一杯で考えを広げることができませんでした。
自分の進む道が変だと言われれば変だと感じ、安定した道に進んだ方が良いと言われればそう思い、人の意見に左右されてしまっていたのです。
人それぞれだということに重点を置けるようになった今なら、避けるだけではなく自分の考えをしっかりと持ちながら相手の話しをよく聞くことができると思います。
人の意見を聞かない人の心理
人の意見を聞かないとはどういう状況なのか?
人の価値観とは、どんな人であれその時その時によって変わっていきます。
いくら人の意見を聞かない人だからと言って、ずっとその人の価値観が変わらないということはあり得ません。
いろいろな人の意見や、メディアからの情報によってその人の価値観が、その都度その都度固められていって頑なな姿勢が作られていきます。
要は、自分は誰よりも情報を得ている、誰よりも考えている、こういった感情が人の意見を聞かない姿勢を作り出します。
この自分の判断は間違っていないという考えが、人の意見を聞かないという姿勢を作り上げてしまうのです。
ですので、こういった方は意外に自分より情報量が多いと感じた方には弱い傾向があります。
人の意見を聞かない心理とは、決して人の意見を聞かないわけではなく、厳密に言えば様々な情報から導き出した自分の意見に自信を持っているという事です。
自分はこれだけの情報を持っており、それについてちゃんと自分で考えた結果、自分の意見は正しいと思っているのです。
人の意見を聞かない人への正しい接し方
この事を考えれば、自ずとそういう人への正しい接し方も見えてくると思います。
相手が自信を持って話している時には、あいてには何かしらの情報の根拠がある場合が多いという事になります。
その事に関して、相手は自分の正しい道というものを持っていますから、体験談の様に聞き流すというのが正しい選択かと思います。
仮にあなたが相手の言っている情報よりも、更に先の情報を持っているならば、こういう事もあるよね?と教えてあげると、意外とすんなり話を聞いてくれるかもしれません。
そして、一番大切なのは、相手が人の意見を聞かないからと言って、あなたも頑なな姿勢になってしまわない事です。
相手に対抗して自分の意見を言ってしまうと、結局はあなたも相手と同じになってしまいます。
こんな状況では、話が前に進むわけがありませんので、あくまでいつも意見を聞かない相手主導にしてあげて、言いたいことがあるならば、こういった場合にはどうすればいいのか?など質問形式にすると、話自体が前に進み始めます。
その中でお互いに新しい道も見えてきますし、もしかしたら相手の言っている事の意外な穴が見えてきたりするかもしれません。
要は、相手に対抗して自分の意見を言うのではなく、頑なならば、相手主導にしてあげる事が、あなたにとってもストレスが溜まらない一番の方法だという事です。
相手に対抗するあまり、あなた自身のストレスを溜めてしまっては元も子もありません。
あなたのストレスが溜まらないような、そして話がきちんと前に進める付き合いというものを心がけてください。