家族経営で最悪な状況がなぜ生まれるのかを体験談から学ぶ

今回紹介するのは、家族経営に悩んでいる体験談です。

現在家族経営の会社で働いており、その最悪な状況に悩んでいる方も多いと思います。

実際に働いていて、その実情は分かっているつもりでも、バカらしい問題過ぎて実は分かっていないという事も多くあります。

そんな家族経営の最悪な実情を、実際の家族経営で悩んだ体験談から学んでいきたいと思います。

まずは、家族経営に悩んだ体験談からご覧いただき、その後そんな最悪の状況を少しでも回避するための考え方を紹介したいと思います。

家族経営の厳しさを痛感させられた体験談

私の主人の実家は自営業で生計を立てているのですが、後継ぎとして長男と次男(私の主人)もその会社で働いております。

70歳と高齢で、年齢的にも引退したい社長(義父)は長男であるお兄さんに正式に社長の座を引き継がせる様なのですが、問題はここからなのです!

私もその会社で働いていたので、違和感はかなりかりましたが、明らかにお兄さんには障害があります。

・仕事のドタキャンは当たり前
・車を買った、携帯を新しくした等、仕事に全く関係の無い自慢話を取引先のお客様と長電話(結局いつも向こうから切られています。)
・お客様からのご依頼の品をいつも正しく届けられない
・訪問先のお客様宅で挨拶ができない
・会社の経費で無駄遣いをする。(その埋め合わせは社長がいつもしています。)等

あげだしたらキリがないくらい、社会人としての対応ができないのです。

しかし、社長と社長婦人である義両親は、息子をかばいたい一身なのか、お客様からのクレームに対しても「うちの子はそんなことをする子ではありません。」とよく喧嘩をしてしまいます。

また、少し社会人としての認識が低いのでは?と注意された時には、「うちの子は今成長過程です。」と反論…。

主人も一度、兄には障害があるのでは?と話をしたところ「弟のお前が兄の事をバカにしてどうするんだ!兄の失敗をフォローするのが弟の仕事だろうが!」と、一喝されてしまい、その後は何も言えず黙ってフォローをしています。

それでも、追い付かないほど次から次へと問題を起こして、従業員も混じりフォローしています。

そのような状況なので当然、会社の売り上げは低迷…。どこかから借りては返しての自転車操業。

そのうえ、その兄が会社を継ぎ重要な権利を握る…。身も凍るような話です。

子供も産まれたばかりなので、私も今現状仕事復帰が難しいですし、義両親もいつ何があってもおかしくない年齢で、万が一倒産にでもなったらとすごく不安です。

まずは、義両親に、お兄さんの状態をちゃんとわかっていただく。

フォローを求めると言うことは、少なからず気付いていると思います。認めたくないという気持ちと、37歳になった息子を今更どうしようもできないという気持ち。

自営業で、後を継がせるということは、外の社会ではやっていけないという想いだと思います。

今まで多数の方に、障害の指摘をされても認めないところをみると、今後もその気持ちは変わらない気がします。

まずは、義両親には言わず弁護士に相談。
お兄さんが、会社を倒産してしまうほどの借金を作れないように会社の権限を兄と弟と言うように書類を作っていただく。

お兄さんが勝手に会社の印鑑で契約をしてしまっても、弟の印鑑もないと成立しないようにしておく必要があると思います。

子供もいるので、多額の借金を抱えての倒産は決してあってはならないことです。

従業員の方も、路頭に迷うことになってしまいます。
なんとか、義両親の説得・お兄さんに今現状の症状を分かっていただくことを諦めずに頑張るようにしたいと思います。

大きな会社や、現代の厳しい世の中で頑張っている会社にとっては、非常にバカらしい、最悪の会社ともいえる体験談だったと思います。

こういった家族経営の会社というものは、経営者にとってはやればやるほど、現実が見えなくなってしまう方も少なくありません。

そんな職場で働いている人にとっては、今まで頑張ってきた会社だからこんな事で潰れるわけがないと、軽く感じている方もいるかもしれませんが、体験談のような信じられないような会社は今でも普通に存在しています。

結局は社長である前に親であり、そして会社の心配よりも目先の子供の方が心配になってしまっているのです。

はた目から見ると、子どもの事を思うのならば、しっかりした体制をとってから子供に継がせるべきだろうと思いますが、今回の体験談の様に、親の立場で切羽詰ってしまうと、子供に会社を継がせるという事しか考えられない状況も生まれてしまいます。

社員にとっては溜まったものではありませんが、そんな家族経営の会社が非常に多いのも現実なのです。

こんな家族経営の会社で、そんな家族心理を取り除くというこ事は非常に難しい事ではありますが、決して対処法が無いわけではありません。

一番大事なのは、そんな家族経営バリバリの社長たちに振り回されないようにすることです。

自分のそんな会社の一員であるわけですから、なんとかしなければという気持ちは分かりますが、体験談の様に、次男夫婦でもどうしようもない状況というのは存在します。

そんな状況では、一社員にできることなどある訳がありません。会社の事よりもまずは自分の事を最優先しましょう。

そんな自分を最優先する事で大事なのは、しっかりと会社の動きを見極めるという事です。

何とかしようと深入りしすぎては、あなた自身も見えるべきものが見えなくなってしまいます。

それでは全員共倒れになってしまいますので、あなた自身は今後の会社の行く末をしっかりと見据えるようにしなければなりません。

このように、家族経営の会社というものは、普通に働く会社員にとっては信じられないような気持ちで動いてしまっています。

そんな会社に骨を埋めてしまい、バカを見るのは一番損をしますので、家族経営の場合にはそんなこともあるんだとしっかり認識するようにしましょう。

この家族経営の、根本の動き方を知っておけば、動かなければならない時にしっかり動くことが出来ます。

進み方を誤った家族経営の会社に巻き込まれることなく、しっかりと自分自身の道を歩んでいくために、今回の体験談と対処法はしっかりと考えておくようにしましょう。