兄弟の差別に悩んでいる方の悩みが解決できる体験談

今回は家族間、そして兄弟の差別と感じる扱いの差についての体験談の紹介です。

兄弟の関係はそれぞれの家庭環境によって異なります。

両親の仲が良い場合は兄弟間も仲が良い事が多いですし、両親の仲が悪かったら家族の関係が悪くなり、兄弟間の仲も悪くなる場合があります。

そして、自分が何番目の子かという点も重要になってきます。長男・長女気質の人や末っ子の人はその人に兄弟がいるかどうか聞かなくても普段の性格から何となくわかることが多いという話もあります。

今回の体験談では、その兄弟の中でも真ん中っ子はどういう立ち位置なのか、長男長女ほど苦労していないとか末っ子を僻んでいるとかマイナスイメージもありますが、実際の真ん中っ子にはどういう苦労があるのかが書かれています。

家族で生活していく中で、扱いの差別を感じている方も多いと思います。

その差別というものがどんな状況からくるものなのか、そして差別と感じることをどうやって解決していくのかを考えていきたいと思います。

それでは、まず兄弟の扱いの差別を感じた体験談をご覧いただき、その後その解決法を考えていきたいと思います。

長男との妹との差別を感じた体験談

私には二個年上の兄と六個年下の妹がいます。私の母はずっと女の子が欲しかったと言っていて、妹が生まれた時はすごく可愛がっていましたし、妹が大きくなった今でもそれは同じです。

そして兄は、長男という立場にいたせいかすごく自分勝手な人間でした。

長男と聞くと面倒見の良いイメージがありますが、皆がそうという訳ではありません。実際に私の兄は、私や妹が逆らえないことを良い事に、したい放題の状況でした。

その状況に両親は、長男はいつも我慢しているんだからしょうがないと言います。私は兄が何かを我慢しているところを見たことがありません。

こういう状況で私のように真ん中っ子がいるとどうなるか、例えば食事中は自分勝手な兄と同じ土俵で食事をすることになります。

大皿に乗った料理を兄がすごい勢いで食べていき、両親はビールと少しのつまみしか食べません。そして妹には妹専用の食事が用意されています。

一方私は兄が残したわずかなおかずで食事をするので、自然と少ないおかずで白米が進むようになりました。

決して我が家が貧乏な訳でも料理が少ない訳でもありません。私の兄妹は気を遣うということができないのです。

このような兄がいて困ることは私生活の中でたくさんあります。兄は頻繁にタンが絡むのか、まるでおじさんのように絡んだタンを吐き出すのですがとにかくその音がうるさくて汚いです。

そしてその吐き出したタンは風呂や洗面所の排水溝に引っ掛かっていて、掃除をするのは母か私になります。音やタンが迷惑になるということがわからないのです。

私が思春期の頃はとにかく家族全員に反抗していました。それは兄も一緒だったのですが、不思議と兄は現在母と仲が良いのです。

そして母も兄に対しては優しいと感じます。私と兄が同じ良い事をした時に褒められるのは兄だけですが、同じ悪い事をした時に叱られるのは私だけです。

こういう育て方の環境の違いから、兄はあんな性格になってしまい、私自身も人目を窺う性格になってしまったのではないかと思っています。

気の強い、そして気遣いの出来ない兄がいると困るという問題でしたが、そもそもそんな兄を作っているのは両親だと思います。

この場合は、いち早く家を出るか常に無関心になるようにすることが解決策ではないでしょうか。

自分の状況を差別されて理不尽だと感じましたが、もしかしたら兄や妹もまたそう感じているかもしれません。その立場にしかわからないような悩みはあるものです。

家族は血が繋がっていようと他人なので、分かり合えない場合は距離を置くしかありません。

家族は、ただその家庭に生まれてしまったがために死ぬまで切れない縁が勝手に結ばれてしまうものだと思っています。

両親であれ他人、兄弟であれ他人だとしっかり認識することが厳しい家庭環境で生き抜く術です。

ちなみにこういう家庭の両親に限って「どうしてそんな風になっちゃったの」とか「そんな風に育てた覚えはない」なんて言ってくることが多いのですが、そういう両親は自分が子供に対して悪いことをしていたり兄弟の中で差別をしていても自覚がないことが多いです。

出来るのであれば、何事も気にしないことです。一緒にいるだけでストレスを感じるかもしれませんが、そんな家族に対して何があっても何を言われても気にしない姿勢を崩さないことが出来れば悩みも自然と消えていくでしょう。

そしてそれが出来ないのであれば、家族との関係を断つしかありません。

兄弟、または家族の中でこういった差別をされているといった感情を頂いている人は非常に多いと思います。

本当にそんな差別をしている家庭もあるとは思いますが、大半の場合はその人個人が感じているだけで、客観的に見れば普通な場合が多いです。

ではなぜそのような差別されていると思うのかといえば、人は自分を中心にしか物事を考えられないからです。

自分を中心に考えた場合の、他の人への妬みがそういった差別を受けているという感情になるわけです。

もちろん本当に差別をされている人もいるとは思います。しかしその場合にも、考え方は同じなのです。

本当の差別だろうが、自分の勘違いだろうがそんなことを気にしたとしても、状況が改善できるわけではありません。

そしてもうひとつ大事なことですが、そういう考えでいると、家族だけの問題だけでなく、職場や学校でも周りの人の事が気になりすぎて、他人の気に入らない事ばかりが目に付くようになってしまいます。

そうなってしまっては、不満ばかりが募っていき、自分自身のストレスが溜まっていく一方です。

こんな状況は、自分自身のマイナスにしかなりません。だからこそ、差別を受けていようが受けていまいが、考えてもしょうがない事は考えずにいるのが大事です。

体験談の中にもありましたが、兄や妹にも不満に思っていることはもちろんあるでしょうし、両親にだって不満に思っていることはあるはずです。

そんな中で自分だけが一番の不幸だと考えるよりも、自分にも相手にも不満があるのは当たり前と考えることが必要になるのです。

家族観でも、社会でも学校でも、自分一人だけの考えに固執し過ぎると、うまく生きていけなくなってしまいます。

そんな状況になる前に、流すことは流さなければいけないんだと癖をつけておくことが大事です。

兄弟の差別や、親の行動に不満を持っている人も多いでしょうが、どうか今回の記事を参考にして自分自身の為にうまく生きていけるようにしてください。