ニートを脱出する方法はこの体験談を読めばすべてが分かる

今回紹介するのは、ニートになってしまいそこから脱出した体験談です。

ニートになってしまうと、そこから脱出するというのは非常に難しくなってしまいます。

本人も、そして周りの家族などがなんとかそこから脱出しようとしても、根本的な考えをどうにかしない限りはなかなか解決はできません。

では、どうすればニートから脱出できるようになるのか、体験談から考えていきたいと思います。

まずは体験談をご覧いただき、その後にニートからの脱出方法を考えていきたいと思います。

ニートになってしまったがそこから脱出した体験談

今回ご紹介するのは、ニートになった体験談と、そこからの回復の道のりです。

一度でもニートになってしまうと、そこから立ち直るのはなかなかに難しいと聞きます。
実際、今回体験談を話してくれたAさんもそうだったようです。

Aさんは、なぜニートになってしまい、そしてどのように回復したのでしょうか。
今回は、この方の体験談を紹介しつつ、なぜニートになってしまうのか、そしてニートからの脱却方法を少しだけ考えてみたいと思います。

Aさんは、高校生でした。
入学したてのころ、持病が悪化し、学校に通えなくなってしまいました。
朝血圧が低く、どうしても起き上がることができない病気です。
昼間は体がつらく寝ているのですが、夜になると元気になり、いつまでも起きていられます。

こうして、彼の生活は昼夜逆転してしまい、学校にも行くことができなくなってしまったのです。
彼は学校を中退し、正真正銘のニートになってしまいました。

彼には妹がいますが、当時中学生だった妹は、きちんと学校に通っていました。
となれば、いくら病気だからとはいえ、Aさんが責められてしまうのは仕方ないといえるでしょう。

いつしか家庭内でも居場所を失ってしまった彼は、ネットの海にひきこもるようになりました。

自分の部屋でネットサーフィンをし、朝方まで起きて寝る。
夕方に起きてきて、もそもそとご飯を食べ、ネットをして寝る。
そんな生活が続きました。

さすがにこのままではいけない。
彼がそう思ったきっかけは、家族の不仲でした。
彼がニートになってしまったことで、仲がよかった家族はなんとも険悪になってしまい、笑い声が響いていた家は、いまや静けさが支配しています。

妹は外泊が多くなり、父親ですらあまり帰ってこなくなりました。
なにより、すこしふくよかでいつも笑っていた母親が、いつのまにかひどくやせこけて元気なく夕食を作っている。
その光景を見るのが、たまらなく嫌だったそうです。

彼は、とりあえず家から出ることにしました。
朝まで起きてしまったのなら、それでも仕方ない。
でも、それなら外を散歩してから寝ることにしよう、と。

夜は起きていたくても寝るようにして、朝はしんどくてもとりあえず日の光をあびる。
起き上がって、水を飲む。
そして、病気を治すための努力を始めました。

いま、彼はニートではありません。
高校卒業と同等の資格を取り、今では大学に通っています。
もう二度と同じことを繰り返さない。
彼はそう心に誓ったそうです。

Aさんは、自ら決心してニートから立ち直りました。
自分から決めたことで、立ち直り、回復したのです。

ニートと呼ばれる人たちは一定数いますが、まずは「このままだとまずい」と、本人が思わないことには始まりません。

きっかけは何でもいいのです。
Aさんの場合は、母親の変わり果てた姿と、家庭の崩壊でした。

周りがいくら言っても、本人が「大丈夫!」と思っていたら、何も変わりません。
まずは本人が決心すること。これが大切です。

そしてAさんは、具体的な行動にうつしました。
これこそが、最も大切なことです。

行動にうつすこと。これができなければ、いくら「まずい」と思っていたところで、現状はなにも変わりません。

今までの暮らしを変えることは、そう簡単にできることではありません。
しかし、やろうと思えば、誰にだってできるのです。

例えば、変えよう!と思っていることをリストアップしてみてはいかがでしょうか。
紙とペンが無いのなら、目の前にあるパソコンのメモ帳でもいいのです。
どんな暮らしをしているか、そしてその暮らしの中で、変えたいところは何なのか。
どうすれば変えられるのか。

毎日やっていけば、状況は少しずつ変わります。
変えていくのには勇気が必要ですが、できないことはありません。

まず、一歩踏み出すこと。これが大切なのです。

ニートになってしまった人本人の心を変えるという事は、非常に難しいことかもしれません。

でもこの問題をどうにかしない限りは、働き始めたとしてもまた元通りになってしまう可能性は高くなります。

家族にしても、そして本人もまずは、それだけ重要な問題なんだということを認識する必要があります。

ニートの家族を持ってしまい、話し合いを避けている人もいるでしょうが、そこはしっかりと話し合いをする必要があります。

いつか時間が解決してくれるなんて思っていると、いつの間にか手が付けられない状況になってしましまいます。

そんなに余裕がある状況ではないという事を、家族も本人もしっかり認識するためにもちゃんと話し合いは必要になります。

そして話し合いでは、そんな状況が続くとどうなるのかという事を本人に認識させることが大事です。

やたらと働けといっても何の効果もないどころか、本人の反感を買ってしまいますので、その状況が特別な状況である事、このままでは家族が崩壊してしまう事。こういう事を本人に認識させていくことが話し合いでは大切な事です。

強い口調で話し合いをしても、何の効果も得られませんので、相手の気持ちを聞くという事も大事にしてください。

この記事を読んだからと言って、簡単に済むような問題ではありませんが、これまで述べたような基本的な事が大事になりますので、一度自分の中でしっかりとこの問題を考えて、ニート脱出、もしくはニートの家族を救う足がかりにしてください。