今回紹介するのは、介護職の方の体験談です。
介護職は重労働というイメージがありますが、その中でも新人は激務を押し付けられがちで悩みも多いと思います。
そんな状況を解決するために模索した体験談を早速ご覧ください。
介護職新人の悩み体験談
誰しも面倒だったり、辛い仕事は可能な限り避けたいと思っているはずなのですが、賃金が支払われているのですから何事にも積極的に取り組むべきだと自分に言い聞かせて努力を重ねているのです。
介護士だった私も同じように考えていて、それは今でも変わっていないことです。
かつて私が働いていた職場では、一つだけ深刻な悩み事がありました。
入浴の介助は介護士にとって大切な仕事であるはずですが、当時の先輩職員は一切行おうとはせず他人任せ立ったのです。
人手が足りず先輩も協力しなければスケジュールどおりに入浴の介助が終わらないほどの日であっても、遠くから作業の様子を確認しているだけで手伝おうとする素振りはありませんでした。
悩んだ私は堪忍袋の緒が切れそうになりましたが、新人でしたし我慢するべきだと考えて怒りを鎮めました。
それからしばらくして、新人介護士だけで食事会を行うことになりました。
間違ったことは許せない性分の同僚介護士は、どうすれば先輩にも入浴の介助をさせられるのかについて意見を出すように私たちに言いました。
その人は何度も先輩を注意したのですが、情況が好転することはなく食事会につながったというわけです。
その中で私の隣に座っていた女性の介護士は、新人が束になって説得するしかないと顔を真っ赤にしながら言いました。
一人だけが声を上げても先輩の心に響かないのであれば、数の力で押し切ろうとするアイデアでした。
普段は引っ込み思案の私も賛同することになり、その場にいた全員が数日後の作戦決行に向けて密かに準備を整えました。
問題点としては、どのような言葉で説得するのかについてです。
結果として、私が考えた案が採用されました。
当日になると、始業時間30分前に新人介護士たちが問題児の先輩の近くに歩み寄りました。
そして、入浴の介助もまともに行えない先輩の指導には従いたくはなく、今後も心を改めないなら施設の最高責任者に直談判すると告げました。
すると、その日から先輩も一緒に入浴介助をしてくれるようになったのです。
介護職だけではなく、通常の職場でもよくあることなのですが、仕事をしない人ってよくいると思います。
そんな人は何を考えてそんな行動になっているのか理解ができませんよね。でも意外とそれが普通になってしまっていて、言われなければ気づかない人もいるんです。
信じられないかもしいれませんが、本当に自分の仕事量が少ないと思っていないんですよ。
今回の体験談は明らかにサボってそうですが、どちらにせよ一致団結して行動を起こすというのは大事なことですね。
一人で行動すると、個人の意見だと思われてそのままスルーされてしまうことも多いと思います。
しかし複数人で、しかも冷静な言動で伝えることで相手も動かざるを得なくなりますね。
同じような境遇の方がいれば、できれば複数人で冷静な抗議をしてみてください。