職場で無能な上司に悩まされている人というのは、現代では非常に多いようです。
人それぞれの性格もありますが、現代では、世代間の考え方の違いというものが、こういった問題を引き起こしています。
こういった世代間の問題は、繰り返されていく者で、仕事が出来る世代の下には、それに着いていくだけの無能な部下が生まれます。
また無能な部下が上司になる頃には、それが我慢できない有能な部下が生まれます。
もちろんすべての人がそうではありませんが、上司が有能であればあるほど、その人の統率がすごければすごいほど、部下は言われた事だけをやる人材になってしまいます。
現代では、ちょうどこういった部下が上司になっている時期で、同じような悩みを持っている方が非常に多いようです。
そんな上司に悩まされている人たちに、無能な上司の正しい扱い方を紹介していきたいと思います。
無能な上司に腹を立てているだけでは、自分の仕事も進まず、成長もする事が出来ません。
正しい扱い方をして、ストレスを溜めないように、かつ自分の仕事を進めてスキルアップしていかなければなりません。
無能な上司のペースに巻き込まれてしまっては、自分自身の成長を止めてしまう事になりますので、是非今回の記事を参考にして、正しい扱い方を憶えてください。
まずは、同じような状況で悩まされた方の体験談をご覧いただきます。
同じような状況で悩まされていた方の体験談を読むことによって、あなたにもきっと参考になる点が見えてきますので、是非じっくりとお読みください。
無能な上司に悩まされた体験談
採用1年目、社会人初の上司は年配の女性でした、
アルバイトなどで就労経験のなかった私は、上司というものはどうあるべきか、こちらはどのように接すればよいのか、計りかねていました。
最初に指示されたのは、押印作業でした。黙々とハンコを押していきましたが、間違った箇所に押印してしまったことも。
「しまった!」と青くなっていると、上司は「いいのよ、少しくらい間違っても」とニコニコしていました。
優しい上司だな、とホッとしていました。しかし、その印象はどんどん変化していきました。
朝から大きな声で、長々と私用電話をする上司。電話を取って、第一声は「もしもし」
その上司以外の、アルバイトの人たちは、きちんと社名と部署名を告げた後、名乗っていました。
多分、アルバイトの人たちが正しいのだろうと思い、私はそれに習いました。
また、上司は仕事の指示も雑でした。
決裁に回す文書に、自分のハンコを押す必要があったのですが、「こことここに、あなたのハンコを押せばいいから」とだけ言われました。
さすがに自分の名字入りのハンコを、意味もわからず押すことに抵抗があったので「何故押印しなければならないのか、教えてください」と申し出ると、「いいから押せばいいのよ」との回答。
また、上司は他部署からの質問にも、明らかに間違っているであろう回答をしていたりしたので、私は入社1ヶ月で「この上司についていくと危ない!」と、上司を見限りました。
仕事のやり方を変える
縦社会の会社でしたが、とにかく周りに迷惑をかけてはいけないと思い、同じ課の、別の係の係長に、仕事について教えてもらったり、いきなり課長に質問したりすることもしょっちゅうしていました。
そうこうしていると、私の上司は使えない、ということが社内で認知されはじめ、少なくとも間違った回答はしない私のところへ、問い合わせが殺到するようになりました。
また、アルバイトの人たちに指示を出すのは完全に私の役割になり、ぺーぺーの私は日々勉強して、アルバイトの人たちを動かすようにしていました。
もともと仕事に対して人員が追いついていない会社だったところへ、上司が対応すべき仕事が私のところへ回ってきていたので、自分の仕事に手をつけられるのは定時以降でした。
日に日に遅くなる退勤時刻、食事もうまくとれず、コンビニで買ったナッツをかじりながら夜中まで仕事をしていました。
そんな事情を知ってか知らずか、私が残業していると、「あなたが残ってると、私も帰りにくいのよね。早く帰ってちょうだい」と苦々しい顔で上司は吐き捨てました。
「誰のせいで・・・!」と言いそうになりながら、日々言葉を飲み込みました。
体調はすぐれず、特に胃腸がやられ、胃薬が手放せませんでした。
職場で見方を見つける
そんなところに救世主が登場しました。頑張り過ぎてヘロヘロな私に味方が出来ました。
同じ課の、別の係の先輩でした。
先輩は先輩で、病気がちでコミュニケーション不全の上司の穴を、全てカバーしなければならず、遅くまで仕事をしていました。
同じような立場の人が応援してくれるというのは、本当に心強いものでした。
ギスギスしていた私と上司でしたが、上司に何を言われようともニッコリと答える心の余裕も出てきました。
すると心なしか、上司の当たりもやわらいできました。
上司の仕事のできなさは変わらず、私の息つく間もない仕事状況も変わりませんでしたが、先輩が励ましのメールをしょっちゅうくれるので、それを読んで「一人じゃないんだ!」と思い直し、頑張ることができました。
そうこうしているうちに、自分の上司は異動となり、新しく来てくれた上司はとても優しく、優しいだけではなくきちんと仕事もできる人でした。
その新しい上司と仕事をするようになり、初めて「仕事って楽しい!」と思えるようになりました。
周りは見てないようで見てくれている、頑張ればいつか報われる、ということを身をもって理解した一件でした。
無能な上司に悩まされている人がやるべき事
冒頭にも申し上げましたが、決して相手のペースに巻き込まれてはいけません。
無能な上司に腹を立てていては、必ずあなたの仕事のペースを乱すことに繋がります。
怒ったとしても、絶対に状況は改善しません。あるのはストレスの増大や、仕事のクオリティの低下、職場環境の悪化など、あなたにとってマイナスな点ばかりですので、まずは絶対に怒らないような考え方を持つようにしましょう。
この手の人間というものは、怒っても改善する事はほぼあり得ません。
そして仕事が出来るようになる事も、考え方が変わる事もあり得ません。
こういった改善できない事に労力を使うのは、本当にただのあなたのマイナスしか生まないので、怒らないような視線で相手に接する事が必要になります。
怒らないような視線とは、相手を仕事が出来ない可哀想な人、自分はちゃんと仕事が出来ている人間。それを再認識する事です。
思い込ませるのではなく、これが事実ですので、そういう考えをちゃんと持つという事です。
相手に期待するのは止めて、体験談の様に自分のやるべき事をやっていくしか方法はありません。
そしてそれを続けていけば、体験談の様に味方が出来てきます。
これは上司に限らず、同僚や部下だとしても、あなたの味方になってくれれば、あなたの仕事に同調するようになってきます。
そうなると、あなたの仕事の負担も減ってきますので、あなたがやるべき事は、自分と同程度の仕事が出来る人を増やしていく事です。
無能な上司は、いくら言っても変化はありませんが、同僚や部下ならば、ちゃんと仕事に変化が表れてきます。
これをやる事が、今のあなたにとって一番大切な事です。
そういう仕事に集中する事によって、無能な上司の事も気にならなくなってくるという利点も生まれます。
大切なのは、無能な上司に固執してしまう事です。
それ以外の部分に集中する事によって、その上司の事が少しづつ気にしないような癖をつける事が出来ます。
気にすれば気にするほど、余計に気になってしまうものですので、こういった考えを持つように心がけていきましょう。
相手に固執している今は、無理だと思うかもしれませんが、すぐに慣れていきますので、まずは他の部分に目を向けるようにして見てください。
きっと意外なところにあなたの味方が居て、あなたの救世主となってくれるはずです。
マイナス思考では、決して状況は改善しませんので、あなた自身の仕事を信じて、前へ進むように心がけてください。