今回紹介するのは、夫婦の関係が悪化してしまい、修復する道を探るためにカウンセリングを受けようと考えている人に、その前に是非知っておいてほしい事についてです。
お互いが、このままではいけないと思っていても、簡単には修復できない場合も非常に多いものです。
子供が居ればなおさら、子供の為にと考えるあまり、夫婦として気まずい空気が増して行ってしまう事もあります。
そんな夫婦の関係を修復するために、カウンセリングを受けようと考えている人も多いと思います。
確かに、夫婦二人だけの空間だと、簡単な問題でも解決できない状況というのは非常に多く存在しますので、第三者を挟むというのは大きな意味を持ちます。
しかし、カウンセリングを受けるというのは、夫婦二人とも非常に大きな勇気がなければ、受ける事は出来ないと思います。
そんな夫婦の関係を修復するためのカウンセリングに焦点を置いて、今回はその前に知っておいてほしい、しっかりと考えておいてほしい事を紹介していきます。
この事を知って、そしてしっかりと考えれば、カウンセリングを受けずとも、問題が解決する場合も多くありますので、そんな状況に置かれた方は是非参考にしてみてください。
今回は、同じような悩みを持って、夫婦でカウンセリングを受けた方の体験談をご覧いただき、その話をもとに知っておいてほしい事を紹介していきたいと思います。
今回の体験談では、夫婦仲を修復しようとしている人にとって非常に参考になる話になっていますので、是非体験談もじっくりと読んでください。
夫婦の関係修復にカウンセリングを受けた体験談

夫婦間の悩みの種
結婚した義理の家族との関係で友人が悩んでいました。
嫁いだ先の家族は、ご主人を含めて結束が大変固く、お嫁に入った友人はいつも疎外感を感じていたそうです。
結婚したときにいきなり義理の家族からその結婚に文句を言われて、どうしてこんな嫁をもらうんだとか言われたらしいです。
ひどいですよね。ご主人はとても良い人ですが、友人よりも自分の兄弟のほうがずっと大切という感じです。
お二人の間には二人のお子さんが産まれましたが、そこでまた教育問題に対しても、二人の意見が合わなかったりして問題は悪化していきました。
カウンセリング
私は友人の愚痴を沢山聞いてあげましたが、その結果私が思ったのは、ご主人がほんの少しでも友人を大切にするとか、家族を立てるのではなく、友人を立てていたならば問題は悪化しなかったに違いないと感じました。
友人の疎外感さえなくなればよいのです。自分の兄弟は大切だけど、やっぱり一番大切なのは奥さんと子供たちだよという態度とか言葉とかが必要なのではと思いました。
その時に友人がとった行動は、まず夫婦カウンセリングに行くことでした。
とても前向きで素晴らしいなと思いました。
自分たちの問題に自分たちで一緒に向き合おうとしたのです。その決意に勇気と誠実さを感じました。
ただ、後で友人が話していたことは、結局お金を払って夫婦カウンセリングに行かなくても、親しい友人が間に入ってくれるだけでも良かったのではないか?という感想だったようです。
友人はカウンセリングに前向きでしたが、ご主人は最初のカウンセラーが合わずにさらに機嫌を悪くしたというのです。
カウンセラーとも相性がありますから仕方ないとは思いました。
カウンセリングを受けた結果
しかしその結果、二人の関係はだいぶ良くなりました。
お互いに話しをせずに相手のことを悪いと思い込んでいるうちは問題は解決しないのだなと思いました。
一旦はお互いにどんな気持ちでいるのかを冷静に吐き出す必要があったわけです。
そのあとに、問題を解決できずに離婚に至ってしまう場合もあるそうなので、賭けと言えば賭けなのですが、これを乗り越えて幸せになる夫婦もあるのだそうです。
彼女たちの関係はそんなに変わらないと言いますが、友人は自分自身の対処方法は変わったので、以前ほど衝突することがなくなったし、自分の中である程度のことは処理できるようになったと言っています。
夫婦の関係修復に必要なもの

夫婦の関係悪化とは
友人夫婦の問題は15年くらい続いていました。
その間私も話を聞き続けてきましたが、私が思うのは、やはり子供を産んで育てるという間、特に妊娠してから最初の10年くらいが女性にとって大変なので、その間のストレスを男性が理解することがキーポイントかもしれないと思いました。
特にその間に男性が自分の家族に頼ることが多かったり、お嫁さんをないがしろにしている行為があると、亀裂は大きくなってしまいます。
その危機さえ乗り越えられれば、成長した子供たちもかすがいとなって、家族の絆を深めてくれますし、とにかく嵐が通り過ぎるのを忍耐すれば明るい老後も待っているのかもしれないと思いました。
義理の家族というのは、お嫁にいった人にとっては義理の関係にしかすぎませんし、どんなに良くしても相手方が、「あなたも家族なのよ。」と真剣に努力して迎え入れてくれなければ良好な関係というのは無理だと思います。
だから、ある程度義理の家族はあくまで義理と決めてしまい、失礼だけはないようにと思って接しておけば良いのだと思います。
そして自分の家族を大切にして、友人家族で仲良くできる人たちを作っておくとか、他のエリアに焦点を当てるように生活することも大切かなと思いました。
どんなに頑張っても、無理な関係が義理の場合はあるということを念頭に置き、すっぱり心にラインをひいておくのも大切だと思います。
夫婦の関係とは
夫婦の関係が悪化して、カウンセリングなどでなんとか修復しようとするその気持ちは非常に大切なものです。
しかし、カウンセリングまで受けて夫婦の関係を修復しようとしているならば、その前にあなたにもう一度考えてもらいたいことがあります。
それは夫婦、そして家族という事についてです。もちろんこの事の重要さを考えているからこそカウンセリングまで受けようとしているのでしょうが、その前にもっと考えられることがあるはずです。
夫婦というもの、そして家族というものは、常に同じ生活をするこの上なくわずらわしく、そしてこの上なく大切なものです。
この相反する二つの事は、もう一度しっかりと理解しておかなければなりません。
あなた方夫婦に、子供がいるのならばなおさら考えておかなければなりません。
まず、体験談にあるように、カウンセリングを受けた後に、カウンセリングじゃなくとも第三者に入ってもらえば、それでよかったかもしれない。とありましたが、この事は非常に重要な事です。
夫婦仲が悪い時に、第三者に入ってもらうのは非常に難しい事ですが、実際に第三者に入ってもらうのではなく、この部分から学びたいのは、冷静になればそれだけの問題だという事です。
体験談では、カウンセリングを受けたことによって、夫婦ともに冷静になり、そして相手の意見に耳を傾ける事によって、こういう精神状態になったと考えられます。
冒頭でも申し上げましたが、夫婦関係における問題とは、小さなきっかけというものが非常に多いものです。
そんな小さな理由で離婚するなんて馬鹿らしくて、なんとか関係を修復しようと考えているとは思いますが、この事をもっと考えておく必要があります。
夫婦の関係が悪化している理由は、大きなものでしょうか?そんなに大きくないからこそカウンセリングを受けようと思っていると思います。
それならば、カウンセリングを受ける前に、もう一度家族というものを考えてください。
あなた方夫婦に子供がいるならば、子供にとって親は二人しかいません。
しかし、その重大さに相反するように、夫婦喧嘩の理由は小さなものです。
離婚という選択をすることによって、あなた方夫婦にとっては人生の通過点に過ぎませんが、子供にとっては二度と取り戻せない非常に大きな出来事です。
多くの場合は、夫婦の関係悪化の原因となるものよりも、子供の人生の方が大きな理由となる場合が多いものです。
何度も言いますが、カウンセリングを受けようと思っている時点で、あなた方夫婦にはまだ道は残されています。
そのような状況ならば、体験談の様に、お互いの気持ちを相手に伝えるという事によって、解決の道は残されているはずです。
相手に不満をぶつけるのではなく、今後の夫婦生活において、障害となるものを相手に伝えるというスタンスでいけば、夫婦仲は絶対に修復できるはずです。
もう絶対に修復できないような関係ならば、カウンセリングを受けようとも考えていないはずです。
確かにカウンセリングを受ける事によって、お互いに冷静になり、今後の夫婦仲を修復できることは出来るかもしれません。
しかし、同じような問題を繰り返さないようにするためにも、お互いの行動で問題を修復することをおすすめします。
少しの勇気で、大きな変化があるはずです。そしてその行動というものは、今後の夫婦生活に絶対にプラスになるはずです。
少し話しかける勇気だけで、未来は大きく変わってきます。
喧嘩をするのではなく、相手の意見を聞くつもりで、夫婦で話をしてみてください。