家に居場所がないと感じているあなたに知ってほしい事

今回紹介するのは、家に居場所がないと感じているあなたへ知ってほしい事です。

家と言うものは本来、どこよりも落ち着く場所で、安らぎの場でなければなりません。

しかし、現代の社会では少し実情が変わり、機能不全家族と呼ばれるものが多くなっているようです。

機能不全家族とは、簡単に言えば家族として大事なものが機能していない状態で、下記の3つが代表的に言われるものです。

・話し合い禁止
・感情を表に出すことも禁止
・他人を信用しない

もちろんこれは直接的にこうしろという決まりがあるわけでなく、いつのまにかこういった状況が作られていることがほとんどです。

こういった事が日常的になっている家庭が機能不全家族と言われています。

こういった環境で育った子供は、アダルトチルドレンと言われ、社会に出ても何かしらの問題を抱えるとされています。

代表的な項目と言われているのが先に述べた3つであり、家に居場所がないと感じているあなたの家にも何かしらの問題があるかもしれません。

いきなりこんな話を聞いてもうまく理解が出来ないと思いますので、まずは機能不全家族で育った体験談をご覧いただき、その特徴を理解していきたいと思います。

家に居場所がない体験談

育った環境

私は、小さな集落で育ったので一般的な家族を知らず、機能不全家族であったことを知ったのは成人してからでした。

私の家庭を事例に問題点と対処法を書いていきます。

まず、機能不全家族とは、家族として機能していない家族のことをいいます。

たとえば父親は厳しい、母親は優しい、子どもたちは無条件に愛情を受ける、といった家族関係です。

特に幼い子どもにとっては家族が最初の社会になるので、家族それぞれの役割は大きいといわれています。

家庭生活が子どもの人格形成に大きく影響し、生活に支障をきたす場合もあります。

それを踏まえた上で、私の両親と姉、私、弟の5人家族は教科書に載るような典型的な機能不全家族であったといえるようです。

私個人の感情は一切入れずに、一家庭の事例として紹介していきます。

私の記憶では経済・精神・肉体的虐待とネグレクトがありました。親のアルコール依存症もそれに該当するでしょう。

私がそれを疑問に感じることなく過ごしてこれたのはそれが日常で普通の家族だと思っていたからです。

けれど、姉と弟では全く違い「そんなことはなかった」と擁護します。

同じ家族でもそれぞれ見てきたものが違うということで、また感覚を狂わせますが、なかったことにしてしまうと今後の課題も薄れてしまうので、私が見てきたものは事実であると曲げないようにしたいところです。

けれど、「誰がみてもおかしかった」「あの家族とは関わらないように」と集落では話になっていたと知った時、残念に思いました。

異変に気づいたのなら行政が介入したり、どこかで軌道修正できたはずです。

ではなぜ発見が遅れてしまったかというと、見て見ぬふりや臭い物には蓋を、といった田舎気質がそうさせてしまったのかもしれません。

小さな集落であればしかたのないことです。

そんな中でも、担任でない教師から個人的に電話があったので、見ていられないような状況だったのかもしれません。

電話の内容は私に関することで、その電話にどんな意味があったか私が成人してからしりました。

20年前の田舎町で、ああいった電話は児童相談所の通告と同じくらいの力があったのではないでしょうか。

機能不全家族からの脱出

私が生きていくには家を出ることが一番早く、実際に成人する前に家を出ました。

それからは帰っていません。家族もみんなそれぞれ自由に生活しています。

不仲だった弟と連絡をとるようになったことが一番嬉しいです。

あのまま「家族」を続けることも出来たかもしれませんが、出来ないものを無理に続けていくことは良いとは思えません。

「大きな事件にならなかっただけで良かった」と思うようにしています。

いろんな講演会や発表会を聞いて、機能不全家族で悩んでいる人が多く少し安心しました。

自分だけではないと思ったからです。特別不幸であったり恥じるような環境ではなく「良くある話」なので、誰かに助けを求めてください。

対処法として自分で動いたほうが一番早いものが多いです。逆にみんな自分の生活で手一杯なので一般人より行政機関をおすすめします。

それによって家庭での居心地が悪くなったのなら、また相談しましょう。

自分の居場所は家庭だけではありません。思っている以上に意外な人や場所が受け入れてくれます。

長い人生なのでそれも肥やしだと思って割り切ったほうがいいです。父親像、母親像といった理想もありますが、親も人です。人は完璧ではありません。

最後に、本当にどうしようもない場合は縁を切ることも出来ると、頭の隅にいれて置いてください。

家族との絶縁は難しいかもしれませんが、自分の悪にしかならないものは切り捨てて結構です。誰も責める権利はありません。自分を一番に考えて欲しいです。

家に居場所がないと感じる理由

機能不全家族なのかどうか

まずは家に居場所がいないと感じているあなたの家庭が、機能不全家族なのかどうかが問題になります。

居場所がないと感じている理由は様々でしょうから、一概に機能不全家族と言えることはできません。

また、家に居場所がないと感じている原因が何なのかで、対処法も変わってきます。

機能不全家族でなければ、話し合いでうまく解決する事も多いですが、機能不全家族の場合には話し合いさえも出来ません。

最初にあげた機能不全家族の3つの特徴以外でも考えなければならない事はあります。

兄弟で扱いの差別を受けている人、自分の意見を言えない人、家庭内で自分に何かしらの役割を付けられている人、これらに該当する人も機能不全家族に該当している可能性があります。

自分が置かれている状況がそんなはずないと思ってしまいがちですので、まずは冷静に自分の家庭を判断してみましょう。

家に居場所がないことの解決法

ここまでは、機能不全家族かどうかを中心に話してきましたが、家に居場所がないと感じる問題は、どちらにせよ重大な問題であります。

あなたが、思春期でちょっと親が気に食わないと感じている程度なら誰にでもある事ですから、あまり気にしなくていいと思います。その経験が後に繋がる場合が多いですので。

問題は、家庭に問題がある場合にそう感じる場合です。あなたから見て家庭に問題がある場合に、あなたが居場所がないと感じているならば、そこにあなたの責任は一切ありません。

相当なストレスを感じているのならば、行政などに相談してみた方がいいと思います。

頼み方次第では、行政もいきなり家庭に介入したりはしませんので、まずはちょっと話を聞いてもらうぐらいの気持ちで行ってみるといいと思います。

行政は同じような相談をたくさん受けていますので、そんな話を聞くだけで参考になることはたくさんあると思います。

行政に行ったからと言って、いきなり家庭に介入してくるわけではありませんので、電話一本でもいいのでまずは相談してみましょう。

放っておいても何も良い事はありません。あなた自身のストレスが限界を迎える前に、きちんと対応していきましょう。