今回紹介するのは、子供の好き嫌いが多くて悩んでおり、好き嫌いを無くす場合に大切なことについてです。
子供の好き嫌いと言うものは、治すのは大変ですが、だからといって放っておけば、何でもかんでも食べない習慣がついてしまいます。
本来食事は楽しいものですが、このような食事を続けていると、食に対しての興味が薄れていってしまう事も考えられます。
楽しい食事で、本当に合わない食べ物以外は食べてほしいと、親ならば誰でも思うと思います。
そんな子供の好き嫌いを治すことが難しく諦めている方も、今現在悩みだしている方も、今回の記事を読んで好き嫌いの解決する場合に大切な事をしっかり学んでください。
そして、子供も親も、みんなで食事を楽しめるようにしてください。
まずは、子供の好き嫌いに悩んだ体験談をご覧いただき、その後好き嫌いを解決するうえで大切な事を紹介していきます。
子供の好き嫌いに悩んだ体験談
子供のご飯の現状
私の小学生になる子供は、今でも好き嫌いがわりと多いほうなのですが、とにかく離乳食の頃から好き嫌いが多くて困っていました。
もともと私は、料理が好きな方だったので、出産前から離乳食の本を購入し「どういうメニューを作ろうかなぁ」とウキウキしていたのですが、いざ出産し離乳食がスタートしてみると、無残にもその夢は打ち砕かれました。
とにかく何を作ってもベーっと吐き出してしまうのです。食べられるのはおかゆと麺類だけ、野菜や肉類はほぼ全滅という有様でした(涙)。
2歳・3歳になってもそれは変わらず。ご飯もしくは麺類は食べるものの、おかずは全く食べてくれません。
実家に行っても甥っ子や姪っ子たち(子供のいとこ)は、好き嫌いがなく何でもパクパク食べるのに、私の子供はふりかけご飯のみ。
正直、見た目は本当にわがままというか、しつけの悪い子供のように見えました。
母からも「本当にこの子は偏食がすごいねぇー」と呆れられ、義実家でも遠まわしに「お母さんの料理が美味しくないのかな?」というような嫌味を言われたり(涙)、本当に辛い思いをしました。
体験者の行った対処法
私もなんとかしたいと思い、かわいい食器を買ってみたり、盛り付けにこだわってみたり(キャラ弁のようなメニューにしてみたり)、小さく切って「一口でいいから食べてみようか?」と楽しい雰囲気にしてみたり・・・と色々とやってみました。
また、ちょっと追い詰められていたときは「これを全部食べるまで食事終わっちゃ駄目!」と怒ってみたこともあります。
でも、結局何をやっても改善されることはありませんでした。最終的には、「もういいか、偏食だけど一応大きくなっているし・・・そこまで気にすることもないかな」と思い、諦めて食べるものだけを出すようにしました。
その後、幼稚園や小学校で給食を食べるようになってからは、ある程度は食べられるものも増えてきました。
とはいえ、まだまだ嫌いなものは多いですが、まぁこれから少しずつは食べられるものも増えていくかな、とあまり気にしないようにしています。
子供の好き嫌いへの対処法
体験者が今考えた場合の対処法
今になって考えても、この子はかなり味にうるさいというか、味のちょっとした変化も受け付けないタイプなので、ある程度偏食なのは仕方ないかなぁと思います。
でも、私は比較的早い段階で諦めて色々と作ることはしなくなっていたのですが、もっと色々なやり方もあったかもしれない・・・と感じることはあります。
例えばプランターで野菜を育ててからそれを食べさせてみる、野菜などの本を色々と見せてみて「これはこういう野菜なんだね、こういう栄養があるんだね」などという話をしてみるなど。
最近は小学校でも食育の授業がありますが、そのような内容のことを、もっと小さい頃から家庭でも取り組んであげれば良かったかなとは思います。
やはり子供って初めて食べるものに対してはかなり慎重になって「これ何?」って感じで食べてくれませんよね(わたしの子供はそうです)。
でも、事前に食べ物についての知識を色々とつけてあげることで、食べてみようという気持ちにもなったかもしれません。それをしてあげられなかったというのはやはり反省点です。
好き嫌いを無くすために大切な事
子供にとって食事とは、どのようなものなのかまだはっきりとは理解していません。
かといって食事のバランスや、栄養など教えようと思ってもなかなかそう簡単にはいきません。
ではどうすればいいのかと言うと、体験談にもある通り、まずは食事の楽しさというものを第一に教えるのが効果的です。
幼稚園や小学校でも食育というものがありますが、自分たちで野菜を収穫する機会と言うものがあれば、子供の野菜に対する意識は全く変わってきます。
いきなり楽しませるのは難しいです。しかし、自分たちが今まで何となく好き嫌いしていた野菜を自分たちで収穫すると、多少なりともその野菜に対する意識は変わってきます。
食事を楽しませる第一歩にふさわしいことになります。出来る方は自分のお家で子供と一緒に、野菜を栽培するのも非常に良い事だと思います。
次に大切な事ですが、子供の味覚と言うものは非常に敏感なものです。
そんなことは親ならば分かっている事でしょうが、この味覚というものを料理の時にちゃんと考えてあげなければなりません。
たとえば味付けだと、大人用に濃い味付けにしてしまうと、野菜などのうまみは消されてしまいます。
そうすると野菜を食べようが肉を食べようが、食感が違うだけで同じような味に感じてしまいます。
また、煮込み不足などもそうです。野菜によっては中途半端に火を通すと、苦みなどが強調されてしまう場合があります。
そうそうあることではないと思いますが、この一度の苦みを体験する事で子供は野菜を嫌いになる事だってあり得ます。
そのぐらい味覚が敏感だという事を、しっかり認識したうえで料理してあげる事が大事になります。
同じ料理でも、人の作り方によって見栄えなども変わってきます。大好きな料理でもそれだけで、食べないと言い出すのが子供です。
見た目だけでもそのような状況になるので、味付け・料理の手間というものはしっかりと考えてあげましょう。
このように、子供にとって食事とは、一歩間違えばただ食べるだけというものになってしまいます。
まずは、素材を一緒に育てたり、収穫したり、またそれを一緒に料理するなどして、食事と言うものに対しての見方を変える努力をすることが大切な事です。
ただ単に食べさせようとするのではなく、もっと広い目で食事と言うものを見つめなおすようにしてください。