派遣社員が差別される理由とは?体験談から考えて分かった事実

今回紹介するのは、派遣社員が差別される理由と、その対処法についてです。

派遣社員の差別
派遣社員の差別

派遣社員とは、景気の良い時は自分の都合がある程度融通が利いて、かつ働き甲斐のある仕事でした。

しかし、景気が悪くなってくると、正社員との差別もあからさまになり、派遣社員そのものの扱いもひどくなってきました。

派遣社員として恥じない働きをしている人はたくさんいると思いますが、何故こんな扱いを受けてしまうのでしょうか?

この問題は、ネット上でも激しく論争されていますが、実はすごく単純な理由があったのです。

そんな単純な理由というものを、今回は体験談を通して紹介していきたいと思います。

早速ですが体験談をご覧いただき、その後で派遣社員が差別される理由について紹介していきたいと思います。

体験談の方も、同じような境遇のあなたから見ると、新しい発見や対処法など見つかると思いますので、必ずご覧ください。

派遣社員として扱いのひどさを感じた体験談

派遣社員の現状

20代の頃から派遣で仕事をしていたのですが、その頃は派遣社員でも待遇が良くて、たとえ仕事がなくなったとしても、すぐに仕事を紹介してくれて、それなりに働くことができていました。

しかし30代になり、リーマンショックの影響で派遣切りにあってからは仕事にありつくまで時間がかかり、さらに扱いもゴミ同然の扱いをされるなど派遣で仕事をしていても嫌な思いをするようになりました。

もちろん20代の頃から比べると時給も下がり、生活が苦しくなるなど生きていくのが苦しい状況に陥りました。

派遣会社に「仕事を紹介してほしい」とお願いをするものの、いつも塩対応で断られたり、紹介をされたとしても劣悪な環境で働けというような派遣先を紹介するなどして、派遣会社に不信感を抱くようになりました。

スキルアップも常日頃から行うようにして、いつでも仕事ができるようにしてきてはいるのですが、派遣会社はそこを見るどころか見た目で判断をしているような気がしてきて、人を見下す対応をしてきた会社もありました。

派遣会社は適当に人を集めて人気のない派遣先に無理やり紹介してきて、その上低賃金で交通費も無いということを平気でやるのです。

酷い時はブラック企業並みに無理難題を押し付けてくるということもあり、断ると「使えない奴」としてさらに扱いがゴミ以下の扱いにされてしまうのです。

だんだんそれに対応することができないようになり、「もう、派遣で働くのはやめよう。」と考えるようになりました。

そこで、手始めにハローワークで仕事を探してとにかく自分のできる仕事を探すことにしました。

いくつか探して面接をし、アルバイトではありますが、採用されたので派遣での仕事を辞めるいいきっかけになったかなと思います。

さすがにアルバイトなので働く期限もあり、安定的に働くということはできませんでしたが、派遣会社とは距離を置くということをすることができるようになったのかなと、今ではそう思うようになりました。

派遣社員の現実

体験者の考える今後

今回は派遣で働いている人にとってはあってはならない体験談でした。

派遣などの非正規労働者はどうしても弱い立場で、文句を少しでもいうとひどい扱いをされてしまうし、また、年齢を重ねることによって仕事も少なくなるのも事実です。

特に、40代以降はいくらスキルを磨いたとしても派遣先が「若い子がいい」「扱いずらい」などの理由で断るということもざらにあります。

ただ、その後は派遣だけでこだわらずにアルバイトという形で働こうという行動をしている点ではよかったと思います。

本当は正社員で働くのがいいのですが、今の時代は正社員の求人自体が少なくて30代で正社員として入社するとなるとなかなか難しかったりもするのです。

スキルアップも常にやっているので、そのスキルを活かしてフリーランスとして働くこともできるのではないかと思います。
 
フリーランスも安定的な働き方ではないのですが、スキルを磨いていることを考えればフリーランスとしての働き方もあると思います。

派遣社員として働くという事

派遣社員として働いているみなさん、今回の体験談をご覧になってどのように感じたでしょうか?

まず、今回の体験談から見えてくることは、はたしてこの方は正社員として働いていけるのかという事だと思います。

このような疑問を感じなかった方は、今後社会で働いていくのに必要なものが欠落している可能性があるかもしれませんので、是非しっかりと読んでいただきたいと思います。

今回の体験談の方は、自分は派遣だからという自己中心的な考えと、派遣の扱いがひどすぎるという考え両方を持っていました。

まずここが社会で差別を受ける理由と考えられます。

あなたが派遣社員として働いている理由は何でしょうか?その理由がもし、いろいろな理由で縛られたくないという理由だとしたら、もちろんそれにはデメリットもあるはずです。

このデメリットというものをしっかり理解していなければ、派遣社員としてうまく仕事をやっていくことは出来ません。

そもそも派遣社員というものが、社会で軽く見られているのはこういった人たちのせいでもあります。

冒頭でも言いましたが、ちゃんと派遣というものを理解したうえで、しっかりとした仕事をしている人もいます。

しかし、派遣の良い部分ばかりを見てその状況に甘えて仕事をしている人が多く存在しています。

派遣社員だけでなく、社会というものでは、様々な仕事がありますが、その様々な仕事にはメリットもあり、デメリットもあります。

このメリット、デメリットは人によっても様々です。その内容を考えた上で人は仕事を選んだり、辞めたりしていくものだと思います。

しかし派遣社員はというと、現代社会では選ぶ事が出来なくなりつつあります。

これこそが、現代の派遣社員のデメリットです。人はなぜ正社員という形態、そして派遣社員という形態を選ぶのか、その理由がここにあります。

こんなことは、現在派遣社員をしている人でも、正社員として働いている人でも十分承知の事と思います。

しかし、派遣社員という形態で働いていると、この派遣社員としてのデメリットを忘れがちになるのです。

そもそも、会社がなぜ派遣社員という形態で人を雇うのかをしっかりと考えなければなりません。

会社としては、正社員を雇って長期に働かせるよりも、短期に人手が欲しい時に派遣社員を雇ったり、税金や賞与、特別報酬などの面でメリットがある場合に雇ったりします。

すなわち、極端な言い方をすると、自分の会社で面倒を見なくていいように派遣社員を雇うのです。

この逆が、派遣社員にとってある程度自由な働き方が出来るという、派遣社員にとってのメリットです。

この二つが成り立つからこそ、派遣社員というものは成り立っています。

何度も言いますが、こんなことは、派遣社員で働いているあなたにとっては、十分分かっている事だと思います。

しかし、派遣社員の差別というものは、これが全てなのです。

これまで語った理由から、派遣社員は、社外の人間、気を使わなくてもいい社員として扱われてしまうのです。

派遣社員だろうが、労働しているものの権利があると主張したくなるのは当然の事です。

派遣だろうと、正社員と同じ、もしくはそれ以上の仕事をさせられることもあるからです。

しかし根本がこういう考えで成り立っている仕組みなのですから、この事に文句を言う以前の問題になってしまっているのです。

そしてもう一つ大事な事があります。

それは、派遣社員という形態で働いている人に、今回の体験談のような考えの人が多いからです。

体験談を読んでいると、社会が悪いという言い方ばかりで、自分の事については何も反省がありません。

スキルアップというくだりがありましたが、それは派遣社員にとっても正社員にとっても同じことです。

会社から見ればそんなことは全く関係ありません。むしろ正社員の人のスキルアップの方が大事なのは、先ほど述べた正社員と派遣社員との扱いの違いの理由で分かると思います。

スキルアップという手段は、派遣という形態で働いている自分の、生涯のメリットであって、会社にとってはプラスアルファに過ぎません。

このような考えをすればするほど、派遣社員の地位は下がってしまいます。

派遣社員という形態の仕事の仕方というのをもう一度しっかりと考える必要があります。

スキルを持った人が、さらなるステップアップをするために派遣社員で経験を積むのは大事な事です。

しかし、派遣をしながら漠然としたスキルアップを目指すのは、単なる自己満足でしかありません。

極端な言い方をすれば、派遣社員のあなたの仕事が、派遣社員としての仕事の質でしかないから状況は変わらないのです。

仕事量ではなく、質の問題で、正社員よりも良い仕事をし続けていれば必ず良い未来が開けてくるはずです。

大事なのはその質の仕事をし続ける事です。現代社会では、正社員であろうとも質の高い仕事を正当に評価してもらえることは少ないのです。

派遣社員として頑張っていくからには、それ以上に質の高い仕事をし続ける必要があります。

それがつらいなら、これを機に正社員への道を目指すべきです。

ただただ漠然と、派遣される会社でひとつひとつスキルアップしても、生きていける社会ではなくなってきました。

今後しっかりとした居場所が欲しいと思うのならば、自分が思い描く社会人に繋がるスキルアップをしていくか、もしくは自分が満足するぐらい稼げる職種に繋がるスキルアップをしていくか、明確に決める必要があります。

漠然と、自己満足のスキルアップをするのはもう止めて、自分自身に恥ずかしくない社会人となれるよう明確なスキルアップを目指していきましょう。