子どものいじめでの親の対応を未然に解決した体験談から学ぶ

今回紹介するのは、子どもがいじめられた時に、親はどんな対応をすればよいのか、という事が学べる体験談です。

子どもがいじめにあうと親は大変辛い思いをしますが、子どもはもっと辛いに違いありません。

そんな過酷な状況は一刻でも早く解決してあげて、早く元通りの笑顔を取り戻してほしいところです。

出来れば子どものいじめというものは、未然に防いでいきたいところですが、なかなかそれは難しい問題です。

今回は、そんな子どものいじめを未然に防ぐことが出来た体験談から、そんな状況での親の正しい対応というものを紹介していきたいと思います。

深刻な問題となる前に、しっかりと記事を読んで正しい親の対応を学んでいただき、子どものいじめの対応をしてください。

子どものいじめを未然に防いだ親の対応

シングルマザーの為、娘には小学校4年生から携帯電話を持たせていました。
4年生ともなると、学童保育に居づらくなるのも原因でした。

中学生になり、ガラケーからスマホに買い替え、LINEなども出来るようにしました。
最初は、クラスLINEや親しい友人とLINEのグループを作って、娘も楽しんでいました。

しかし、半年ほど経つと、何となく娘がふさぎ込んでいる日が続きました。
理由を聞いても、「何でもない。大丈夫。」を繰り返すので、様子を見ていました。

しかし、ある日、学校から帰宅した娘がスマホを手に呆然としていました。
不審に思い、スマホを覗き込むと、そこには「死ね!お前なんか学校に来るな。来たらボコボコにしてやる!」との文字が並んでいました。

学校で嫌味を言われ、帰宅すればLINEで嫌がらせ。
相手もスマホを持っているので、24時間いつでも嫌がらせは出来るのです。
される方はたまったものではありません。

娘に詳しく事情を聞くと、ある友人が「別に好きじゃないし。」と言っていた男子と、このところ部活絡みで話をする機会が増え、周りからは「付き合っちゃえば?」などと冷やかされていたそうです。

娘は、今時の中学生からすると恋愛には疎く、その男子は眼中にすら無かったようです。

むしろ娘は、男子だけでなく、性別も学年も関係なく、気さくに誰とでも話が出来るタイプでした。

LINEをしてきた女子は、放課後に「好きなの?」と娘に詰め寄ってきたそうですが、娘は正直に「好きじゃないよ。」と答えたそうです。

しかし、その女子は、「嘘つき!」と娘を罵倒し、帰宅後のLINEに至ったとのことでした。

自分は「好きじゃない。」と公言しておきながら、幼稚な言いがかりを付けてくるのは如何なものかと、しばし悩みましたが、びくびくして涙目の娘を見ていたら、ここは親が出た方がいいかなとも思いました。

娘のスマホから、その女子に「電話で話そう。」とLINEの無料通話を掛けてくるようにメッセージを送りました。

娘に文句を言う気満々の女子は、既読が付くと同時に電話をしてきました。

娘を罵倒し始めた辺りから、私が代わりました。
しばらく黙って聞いていましたが、「何とか言えよ!」とその女子が言った瞬間、私が「その続きは、学校で話しましょうか。」と言ったので、びっくりしたようでした。

「LINEの画面を見たけれど、死ねという言葉は良くないよね。うちの子をボコボコにされても困るし。明日から仲良くしてくれたら、この件は無かったことにするけど、いじめみたいなのが続くなら、おばちゃん、校長室であなたの親と話さなきゃいけないわ。」と極力優しい声で伝えました。

その女子は、「ごめんなさい。ごめんなさい。もう死ねとか言いません。ボコボコにもしません。仲良くします。」とおうむ返しのように言いました。

「じゃあ、約束してね。仲良くするって。」と再度念を押してから電話を切りました。

翌日、娘が笑顔で帰宅した時はほっとしました。
そして、「お前んちのお母さん、怖いな!って言われたよ。」と娘に言われ、大笑いしました。

今回の件は、子供と言えども言いづらい、思春期の女子の気持ちの複雑さ。これに尽きると思いました。

嫌い嫌いも好きのうち。
大人になれば何となく察することも、娘のような性別や年齢に境界線の無い子には理解出来ないことだとも思いました。

女子は、自らを悲劇のヒロイン化して、周りを味方に付けます。気付いたら、巧妙なやり口で仲間外れにされています。

今回は早目に気付いたのでセーフでしたが、子どもの些細な変化に気を付けなければなりません。

日々の会話の中で、女の子には女の複雑な心理を早くから教えておかなければいけないと思います。

「女の子の口からは、好きじゃない男子の名前は出ないんだよ。口に出すということは、気になってるからだし、他の女子を牽制してるんだよ。」と。

誰とでも仲良く出来ることは、とても良いことなのに、何故か女の子はそれを八方美人という言葉で括りたがるということも教えなければなりません。

理不尽な世の中ですが、自分の立ち位置を守る為には致し方ありません。

予防策を講じてもいじめのような状況になったら、親が出ることも必要です。
可能であれば、今回のように直に相手の子と話せるといいと思います。

所詮子どもです。
威嚇しなくても、シンプルに伝えれば、ちゃんと伝わります。
感情的にならずに淡々と。大人もこれが大切です。

今回の体験談から学べる一番大事な事は、子どもの一人の親として、大人の立ち位置で冷静に考えるという事です。

自分の子供に対しても、いじめた相手に対しても、しょせん相手は子供ですから、冷静に話をすれば絶対に対応できるはずです。

感情的になってしまうと、自分の子どもとさえもまともな話し合いができなくなり、問題の本質さえも見えない場合もあります。

自分の子どもとさえも話し合いができない状態であれば、いじめた相手ともまともに話し合いができるはずがありません。

まずは絶対に冷静に考えること、そして冷静に話すことを大前提として考えましょう。

そしてもう一つ大事な事は、子どもの様子の変化についての普段からの観察です。

何かちょっとおかしいな、と親ならば考える事も多いと思います。

普段の生活で、そう思う事は良くあることだとは思いますが、だからといって流すのではなく、普段からそれが重要な問題なのか大した問題ではないのか、しっかり考える必要があります。

もし重大な問題だったらと普段から考え、しっかり話を聞くことが大切です。

分かってはいても、子どもに反抗される可能性もありますから、なかなか聞かない親も多いようですが、こういった小さな事が非常に大事な事ですので、普段から小さな違和感でも解決するよう心がけましょう。

話を聞く場合には、聞く姿勢というものが非常に大事になります。相手が子どもだからといって上から目線で聞くのではなく、しっかりと同じ目線で話を聞いてあげる事が大切です。

これまで語った観点から言うと、子どものいじめという問題での親の対応は、分かっていただけたかと思います。

しかし、いざ現実に対応する場合には思うとおりに行かない事も多いです。そんな事態に少しでも対応できるように今回の記事を参考にして頂ければ幸いです。

最後に、子どものいじめという問題は、親の立場からすると介入しづらい一面もあります。

しかし、大人という目線でいえば簡単に解決する場合もありますので、積極的に関わっていくことをおすすめします。

その場合には、これまで述べたことをしっかり考えて行動するようにしてください。

そうすれば必ず問題は解決へと向かって行くはずです。