今回紹介するのは、友達を嫌いになる体験談です。
友達と言えども、長く付き合えばお互いの事を良く分かってきますが、短い付き合いだと相手の分からない部分が見えてきたりして、相手に不信感を持つこともあると思います。
特に、友達をあまりたくさん作らないような人だと、まだ友達との付き合いに慣れておらず、知らず知らず相手に失礼な態度をとってしまう事もあります。
友達とは家族なんかとは違って、ある一定の気遣いが必要になってきます。
そんな友達付き合いで大切なものを、今回の友達を嫌いになった体験談から考えていきたいと思います。
少ない友達だったがその友達を嫌いになった体験談
学校や会社、友人と会うことが楽しみな時に、友人の様子がおかしいな、と思うことはありませんか?
または、友人の発言が癇に障ってしまいイライラしたり、落ち込んだり……。
いつもそばにいてくれる人を、大切に思って接することはできていますか?もちろん対等でよい距離感を保っていますか?
自覚がなければどんなに悩んでも答えは見付かりにくくなります。それはお互いを傷つける可能性もあります。
心の安定は一緒に笑いあえる友人から。友人関係の悩みについて、この体験談から考えてみたいと思います。
A子さんはB子さんと学校で出会い、大人しく真面目な性格だった2人には友人も少なく、どちらからも歩み寄ることはできませんでした。
しかし、ある共通の趣味があることを知り、意気投合。だんだんと2人だけの世界を作り上げ、「親友」そのものでした。
しばらくすると、A子さんが共通の趣味に関して、B子さんに得意げに話すようになっていきました。
はじめはB子さんも楽しく聞いていましたが、だんだん節々に小ばかにしたような口調になってきたことが気になり始めました。
それでも、「心をひらいてくれたんだ」と我慢し続けました。
ある時、A子さんがB子さんの持ち物を断りなく利用するようになりました。注意すると「ケチ」「親友なのに」などとだんだん当たりが強くなっていきました。
相変わらずクラス内では大人しい2人ですが、A子さんはB子さんとの2人だけの時に強く対応するようになりました。
B子さんはだんだんA子さんと会うことが苦痛になり、また、共通の趣味であったものにも関心がなくなり、2人の溝はどんどん深まっていましたが、A子さんは全く気が付いていません。
いつものように、共通の趣味の話題を楽しそうに話すも、あまり情報が通じなくなってきたB子さんに苛立ち、「遅れている」や「俄かファン」などといって馬鹿にし続けました。
A子さんとしては、楽しく話せる相手がB子さんだけなので、寂しさをうまく伝えられず、また、自分についてこれない親友に苛立っていました。
優しく、強く言い返してこないB子さんに、「何をしても許される」「親友だから分かってくれている」と無意識に思っていたのです。
新学期になり、クラス替えで2人は別々のクラスになりました。
しかし、A子さんにはB子さんしかいないと考えているので休憩時間にもB子さんに会いに行きました。
もちろん、B子さんも受け入れてくれると信じて疑わなかったA子さんに見せられた現実は、B子さんは新しい友人と楽しそうに話す姿でした。
「わたしの物」と無意識に思っていたA子さんは、ショックのあまり、悪口をたくさん書いた手紙を書いて渡しました。
もちろん、「ごめんね」と言ってもらえると思って書きましたが、B子さんからの返事は「もう他人です」の一言だけでした。
今回の友人関係の体験談は、共感する方もいるかもしれません。
友人だけに本当の自分でいられる、なんて思い、「本当の自分」をはき違えてはいませんか?
友人だから何を言っても許される、そんなことはあり得ないのです。なぜなら同じ人間であり、他人だからです。
家族なんかとは違って簡単に縁が切れてしまってもおかしくない間柄です。相手にも人権や人格があることを改めて考え、日頃の接し方を見直してみましょう。
良い友人関係を維持するためには、お互いを尊重することです。言うことは簡単ですが、実際には難しいことです。
人は皆自分が一番です。ただ、それは相手もだということを覚えておくだけでも怒りや嫉妬、ショックなどは軽減されます。
まず最初に考えなければならないことは、「友達とは、自分のすべてをさらけ出してもいい相手ではない」という事です。
お互いがお互いにとってメリットがある状態でなければ友達関係は絶対に続きません。
そして「唯一の理解者だ」と依存することもお互いの視野を狭くする傾向があります。気が合う人は確かに少ないかもしれませんが、この広い世界でたった一人しかいないはずはありません。
もっと多くの世界や人をみることが必要です。また、「私に合う人はいない」と考えている方がいるとしたら、「あなたが人に合わすしかない」ということも考えなければなりません。
そういった行為をしたことが無い方にとっては、それが面倒くさく感じるかもしれませんが、やってみれば全然面倒くさくはありません。
そういう行為によって、相手もまた自分の事が好きなってくれて、そしてあなた自身も友達ともっと楽しい時間を過ごすことが出来るからです。
そしてこういう自分勝手な行動を自分が受けてしまった場合でもそれは同じです。
友達という関係になったのですから、もうこの人は嫌だというのではなく、嫌になった事は相手にきちんと伝えましょう。
それが友達という相手の今後を考えてあげられる、友達としての行為です。
相手がそれを受け入れなかった時に、初めて距離を置くという方法を考えればよいのです。
こういう悩みを持っているのなら、あなたもそして友達もまだ友達付き合いというものに慣れていないだけかもしれません。
教え教えられることによって、友達付き合いで大切な事が分かってきます。
もしそういう状況になったのなら、あなたの為にも、そして相手の今後の為にも、悪いところは指摘してあげて、良好な関係が続けられるように心がけてください。
人は一人では生きていけない生き物です。なら、協力し合って、お互いの為を思って過ごすことで快適な生活に近づきます。
まずはお互いを尊重し合うこと。これが良い友人関係の解決方法です。改めて意識してみましょう。