部下育成のポイントとは?体験談から大切なことを考える

今回紹介するのは、部下の育成で悩んだ体験談です。

社会人になってやっと一人前になると、次は部下の育成というまた大変な壁が訪れます。

社会では意外と、自分の仕事のストレスより部下を育成していく時のストレスの方が大きいものです。

部下を育成するのに正解などはありませんが、相手を一人の社会人として見た場合に、必要なポイントなど体験談から考えていきたいと思います。

部下を育成するうえでのポイントが学べる体験談

社会に出ると、さまざまな人間関係に悩まされます。
その中でも、一日の大半を過ごす職場での部下との人間関係についてです。

部下が入社したての頃は、慣れない環境と未経験のことばかりなので、出来なくてもしょうがないという空気があり、気遣うことができます。

それに、部下も仕事に慣れようと一生懸命で、説明もきちんと聞いて動いてくれ、ミスをした時も素直に謝ってくれます。

なので、慣れるまでの大変さはありますが、まだお互いの関係も悪くならずにいることができます。

それが、時間が経ち慣れてくると、だんだん部下は素の自分を出すようになり、衝突する時が増え人間関係がうまくいかないことが多くなってきます。

一人の大人なので自分の意見ややり方を持つのは当然の事なのですが、自分の意見は絶対に変えないので困ったものです。

それに慣れてきたとはいえ、まだまだ経験が浅くミスしてしまうことも多いので、それを回避するためにもアドバイスするのですが、素直に聞いてくれず案の定失敗しています。
そして、謝るよりも言い訳を必死にしてくるので、頭にきてしまいます。

しかしここで、怒ったとこでその人の考え方が変わるわけでもないし、余計に人間関係が悪くなってしまうだけです。
一度ギクシャクしてしまうと、この先一緒に仕事をし辛くなってしまいます。

なので、私自身が考え方を変えるようにし、部下への接し方を変えるように努力しました。
まず、アドバイスや大事な事はメモにして部下へ渡すようにしました。
メモを残すことにより、聞いていないというやり取りをなくすことができるし、何よりお互いが冷静の状態で大切な事をやり取りすることができます。

次に、部下の良いところは褒め、認めてから何かアドバイスをするようにしました。
そうすることで、部下も機嫌が良くなるので、素直にアドバイスを聞いてくれるようになりました。
また、さらに上を目指してくれるようにもなります。

そして、部下を頼ることです。
何かを任せたり頼ることによって、部下との信頼関係を築くことができました。

このように、自分の考え方や接し方を変えることで、人間関係をうまく築くことができるようになりました。

部下の育成といっても、一人の人間と人間との関係ですので、相手に敬意を払うという事が大事になりますね。

どんな人間でも、褒められるというのは成長の助けとなります。間違ったところを注意するのはもちろん重要なのですが、注意されてばかりだと成長は望めません。

部下にしてみれば自分は仕事をしているという自負はもちろんあるわけですから、その根本が否定されるような指導をされてしまうと、やる気そのものがなくなってしまいます。

さらには、敵意を持たれてしまい反抗心を生むことにもなります。

いざ部下を育成している立場になると、怒ったり相手の行動に腹が立ったりすることは多々ありますが、それでは結局お互いのためにはならないのですね。

根本としては、相手が仕事を出来るようにしてあげたいという気持ちがあるはずなので、それがねじ曲がってしまうような関係が出来上がっては元も子もありません。

自分のためにも、そしてもちろん部下の為にも、お互いが言いやすい・聞きやすい環境は絶対に必要になるわけです。

この事こそが一番大事な事になりますので、部下を育成する一番のポイントとなります。

まず最初にお互いが聞きやすい・言いやすい環境を作ってあげる事によって、相手の意見も聞きやすいですし、こちらも的確な指導を行う事ができます。

仕事を早く覚えさせようと厳しい環境ばかりでは、結局仕事を覚える事が遅くなってしまいますので、そこには十分注意しましょう。

怒るという事と、注意するという事が混在してしまうと何も前に進みません。育成する側のちょっとした態度の違いによって部下の成長は大きく変わりますので、その点にも注意が必要です。

時には怒鳴ることも必要になると思いますが、それでも心の中では冷静さを保ち、感情任せの言葉ではなく、意味のある言葉で怒鳴ってあげなければなりません。

部下を育成するという事は、これほど大変な事ですが、一人の人間を社会人として育てるのですから、絶対にこれぐらいの気持ちは必要なんですになります。

自分の仕事をしながらの育成となると、どうしてもストレスが溜まってしまいますが、相手に仕事を早く覚えてもらう事が、結局は自分の開放にもなるわけですので、みなさん部下を育成する場合には、是非これまでの事を参考にしてみてください。