近所付き合いをしたくないと考えている方へ読んでほしい体験談

今回紹介するのは、近所付き合いについて考えさせられた体験談です。

近所付き合いとは、人によっては大変面倒くさいと感じるものだと思います。

そもそも近所付き合いというものにはどういった意味があるのか。その事を考えてから近所付き合いをするのかどうかを考えなければなりません。

単に人づきあいがあまり好きでないから、近所付き合いをしないという事になれば、あなたもきっと損をすることになりますので、是非この体験談とその対処法を読んで一度考えてみてください。

近所付き合いの意味を考えさせられた体験談

私は3年ほど前に主人と結婚し、主人の会社の社宅に入居することになりました。

築30年の鉄筋コンクリートの4階建てですが、お世辞でも綺麗とは言えません。

お風呂も手動で火をつけるタイプの古いものですし、冬は隙間風が吹いてくるので、暖まるどころかお風呂から出るときには体が冷たくなっていることもあります。

色々な不満はありますが、社宅の魅力は家賃の安さです。
若いもの同士の授かり婚ということもあり、金銭的に厳しいものがあるため、普通のアパートでは家賃が高いので社宅はとても助かっています。

入居してから数ヵ月後に子供が産まれる予定だったので、引っ越しの際にはご近所さんに挨拶回りをしました。

泣き声で迷惑をかけると申し訳ないと思ったからです。
と言っても私達は2階で、1階と3階には誰も住んでおらず、4階にご夫婦が住んでいるだけでした。

4階へご挨拶にいくと、30代の奥さんが出てきてくれたので、その方に自己紹介と粗品を渡しました。
世間話や会社の話などをしてくれて、とても感じの良い方でした。

そして数ヵ月後、私は出産し社宅へ子供と戻ってきました。
子供はよく泣く子で、「虐待されてるのでは?」と周りに思われそうなほどの大きな声でした。

ご迷惑になっていないかと心配だったのですが、特には何もなかったですし、私達とそのご夫婦の間には空室になっている3階があるので、「音が届かないのかな」と安心していました。

子供が1歳頃になりヨチヨチながらも歩き出した頃です。
4階の奥さんが訪ねてきました。

「子供の足音が上まで聞こえてる」と注意をうけました。
私は驚いて謝りました。もしかすると今までも生活音でご迷惑をかけていたのではないかと心配になりました。

注意されてから生活音や子供がバタバタ歩いた時には「静かにしなさい」と怒りました。

しかし、子供はまだ幼く感情のコントロールが難しいため、嬉しいことがあるとはしゃぎまわり、怒ると玩具を床に投げることもありました。

結局その後、5回ほど奥さんから注意されることとなりました。
私は生活音に気を使うことに疲れ、子供に怒りたくはないのに怒ることに対しても嫌な気持ちになりました。

これ程になる前に、奥さんと仲良くなって信頼関係のようなものができていれば良かったのかなと思います。

それに子供ともふれ合う機会をつくっていれば、生活音に対しても少し寛容になっていただけたかもしれません。

あとはこれから家計に金銭的な余裕ができれば他のアパートへの転居や、マイホームを購入して引っ越しも可能になるのだろうと思います。

どうでしたでしょうか?あたなに子供がいる、いないは置いておいて、近所付き合いというものの本来の意味はここにあると思います。

自分の家が起こしてしまう迷惑、近所全体での防犯、その他のトラブルが起きた場合の助け合いの意味として近所付き合いは存在します。

あなたがその場所で長く過ごすつもりならば、それだけいろいろなトラブルが起きる可能性も上がってきます。

そんな時にご近所に助けられる事もあるでしょうし、迷惑をかけそうになった時もトラブルになる可能性を下げることにつながります。

たった数年住むつもりの場所でも、自分が知らない所で助けられたりしている事もありますので、ご近所付き合いというものは実はすごく重要なものなのです。

それでも、本当に近所との関わりもなく、絶対に迷惑をかけるような行動もしていない人もいるでしょう。

それならば無理して近所付き合いする必要はありませんが、いつ何が起こるか分からないという事だけは頭に入れておきましょう。

自分の家に急に泥棒が来る事があるかもしれませんし、それにご近所さんがいち早く気付いて通報してくれる可能性もあります。

こんなことを考え出したらキリがないのかもしれませんが、円満な近所付き合いをしていればそんな時もきっと力になってくれるのです。

今回の体験談でも、もっと良質な関係が築けていればここまでの問題にならなかったのでは?と後悔しています。

あとで無意味な後悔をするぐらいなら、ご近所付き合いぐらいしておきたい所ですね。

あなたのご近所の環境によってもだいぶ話は変わってきますが、是非一度参考にしていただき、今後のご自分の明るい未来へとつなげてください。