職場の嫌がらせへの仕返しを考えている人に知っておいてほしい事

今回紹介するのは、職場で嫌がらせを受けていて、その仕返しを考えている人に是非知っておいてほしい事です。

職場での嫌がらせ
職場での嫌がらせ
職場で嫌がらせを受けると、自分の仕事が手に着かなくなるどころか、最悪職場全体の人からの見る目が変わり、退職という事になってしまう事もあり得ます。

こういう嫌がらせをやられた時は、本当に腹立たしく何とか仕返ししてやろうと思うと思いますが、その前に考えなければならない事があります。

この事を考えておかなければ、益々あなたの立場は悪くなり、余計に腹立たしい気持ちになる可能性があります。

一度仕返しをしたいぐらいの気持ちを抑えて、是非この記事に掛かれている事を考えて頂きたいと思います。

まずは、職場で嫌がらせを受けていた方の体験談をご覧いただき、その後考えて頂きたい事を紹介していきます。

体験談の方も、自分の体験とは違う目線から考える事によって、新しい発見などあると思いますので、必ずご覧ください。

職場での嫌がらせに悩んだ体験談

職場の先輩の本性

長年勤めている職場には6つ年上の女性の先輩がいました。

先輩は、最初はとても親切で、人柄も決して悪い方ではないと思っていたのですが、数カ月経ったある日、その先輩が上司に私の悪い点を色々と吹き込んでいると同僚から聞きました。

上司はきちんとした方だったので、先輩の言う事をすべて鵜呑みにすることはありませんでしたが、だんだんと私にも少しは問題があるのではないかと考えるようになり、態度が変わり始めました。

今考えてみれば先輩はあまり仕事ができる方ではなく、後輩で、ある程度仕事のこなせる私に脅威を持っていたのかもしれません。

私は、新人研修や責任のある仕事を任されるようになり、その度に先輩は、私は適任ではないのではないかと上司に申し入れをしていたようでした。

しかしその時は訳が分からず、その先輩とのコミュニケーション不足かなと考えて、色々と仕事以外の事を話したり、どうにか先輩に認めて頂こうと一生懸命仕事に取り組めば取り組むほど、逆効果だったようです。

ついに上司から言われのないことで注意を受け、私は一時休職を願い出ることになりました。

私が休職を願い出たことで、職場の私を心配してくれていた複数の他の先輩が上司と直接話し合ってくれました。

問題の先輩が、私が来る前にも他の人を排除しようとしていたことや、そこにちょうど私が入ってきてスキルアップの邪魔をしようとしていたことなどが明るみに出て、その先輩は、私とは関わらない部署に異動となり、事なきを得ました。

私にとってはとても辛い経験でしたが、きちんと助けてくれる人がいたこと。

上司が、問題の先輩の意見にだんだん流されてしまっていた自分の考えを深く反省して謝罪してくださったので、そのあと数日で仕事に復帰しました。

結局問題の先輩は異動先の部署でも他の後輩に辛くあたったり、社会性のない行動を色々としたようで、それから数カ月で退職となりましたが、私は、表面上はとても優しい先輩が影で上司に色々告げ口をしているとは最後まで信じられませんでした。

今考えてみた場合の対処法

今考えてみれば、もっと早く先輩の本質に気づいて、距離を置くべきだったと思います。

そして、その当時は誰にも相談しなかったのですが、もっと早く上司や他の先輩と色々話し合っておくべきだったと思います。

休職したいと思うほどとは上司も考えていなかったようなので、そこまで思いつめる前にもっと相談してほしかったと言われました。

自分一人で抱えこまずに、周りには理解して助けようとしてくれる人がたくさんいたことにもっと早く気づいていたら、ここまでの事態にはならなかった気がします。

世の中には本当に色々な人がいて、自分の立場を危うくする人間を排除しようとする人もいるのだと知りました。

今後は自分自身も、もっと強くなり仕事で成果を上げることで自分の立場を自分の手でしっかり築いていこうと思うきっかけにもなりました。

そして先輩には感謝の気持ちを忘れず、後輩にはいつも優しく手をさしのべて、仕事の成長を一緒に喜べるような人になりたいと思います。

嫌がらせに仕返しする前に考えておくべき事

まず、この体験者は、嫌がらせをされたことに対して、全く仕返しなど考えていませんでした。

そのおかげで、周りの人が助けてくれて、そして上司も信じてくれたのだと思います。

実際に嫌がらせを受けている場合には、一度頭に血が上ってしまうと、そんなことはなかなか難しいかもしれませんが、今後の事を考えると、仕返しと言うのはあなた自身にとってマイナスでしかありません。

そんな事分かっていても、仕返しをしなければ気が済まないという方もいるかもしれませんが、どちらにせよ一度冷静に考えてみる事は必要な事です。

仕返しと言う行動を取ろうとしている時点で、あなたは相手の土俵に上がってしまっている事になります。

相手がどんなに嫌な事をしてきた人だとしても、仕返しをしてしまえば、あなたも同じような人間として見られることになります。

これが職場の人の自然な考えになります。やった方やられた方はあまり関係なくなります。同じような行動をしてしまえば、両方同じ程度という事ですね。

それを考えれば、体験談の方は、仕返しなど全く考えずに、ある意味仕事を真っ直ぐにこなしてきました。

その行動と言うのは、職場の周りの人達からもきっと好印象に映っているに違いありません。

好印象を持たせるために、仕返しを我慢しなければならないというわけではありませんが、自分の立場を捨ててまで仕返しをするメリットは無いという事です。

仕返しをしたいと考えているという事は、相手を何かしら追い込みたいという気持ちがあるからだと思います。

相手を追い込むには、同じような仕返しをするよりも、嫌がらせや足を引っ張られる事をされようとも、自分の仕事はしっかりと集中し、相手の術中にはまらずにいる事が大切です。

しかしストレスを抱えたままで、自分の仕事に集中するのはすごく難しいと思うので、まずは嫌な上司とストレスなく付き合っていく唯一の方法に書いてあるような考え方と、接し方を実践してくことが大切な事です。

そういった仕事を続けて行って、いつか上司に事が明るみになれば、罰を受けるのは相手だけだという事になります。それこそが仕返しだと考えて、決して直接的な仕返しは止めておいた方が良いと思います。

気持ち的には、モヤモヤした気持ちが残ってしまうかもしれませんが、相手への罰としては、異動や退職といった最大の罰を与える事ができますので、一度しっかり考えてみてください。